
トラベルスタンダードジャパン株式会社
内製化で勝つデジタル広告運用術!海外旅行専門会社が実践する「週次テキスト最適化×AI活用」でSmartNews Adsの最大CPA60%改善を実現
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海外旅行専門のトラベルスタンダードジャパン株式会社では、一人の担当者が複数のデジタル広告媒体を並行運用しています。
特定媒体への依存脱却とユーザー行動の変化への対応が急務となるなか、「読み物メディア」としての特徴を持つSmartNews Adsに注目。独自の「週次テキスト最適化」と「AI活用」で想定を大きく上回る効果改善を達成しました。
特に注目すべきは、限られたリソースでありながら「CPA最大60%改善」「継続的な安定獲得」を同時に実現した点です。
一人運用の効率化ノウハウと業界知識を活かした独自手法から、SmartNews Ads活用の新たな可能性を探ります。
検索広告一辺倒のリスクが顕在化。1人体制で内製化に取り組みながらも、チャネルの多様化を積極的に推進
ーーまず、御社の事業についてお聞かせください。
吉澤誠一氏(仕入・企画・デジタルマーケティング 統括マネージャー):弊社は海外旅行専門の旅行会社として、実店舗を持たずウェブサイトを通じた販売を行っています。豊富な海外旅行の知識と経験を持つ「旅のエキスパート」が、お客様一人ひとりに最適な旅をご提案いたします。
現在、特に注力しているのがハネムーン市場で、「初めての海外旅行で不安」といったお客様の相談に応えるコンサルティング型の販売が強みです。

ーーそんな御社が抱えていた広告運用の課題を教えてください。
吉澤氏:最大の課題は特定媒体への依存からの脱却でした。検索広告中心の運用で一定成果は出ていたのですが、ユーザー行動の大きな変化を実感していました。
従来は「検索で情報収集→比較検討→申し込み」という流れでしたが、現在はアプリ、SNS、動画プラットフォーム、検索など、あらゆるチャネルを横断して最終的に購買決定を下すユーザーが増えています。
ユーザーの行動変化に対応するため、あらゆる接点で自社の情報に触れられる環境を構築するチャネル多様化が重要な課題となっていました。
加えて、運用体制の効率化も重要な課題でした。コロナ禍を機に代理店運用から内製化へ切り替え、現在私一人で複数媒体を並行運用していますが、限られたリソースでいかに効率的に運用するかが鍵となっていました。
ーーなぜ内製化に切り替えられたのですか?
吉澤氏:コロナ前は代理店を活用していましたが、旅行業界特有の知識や全体的なマーケット動向を加味した運用が必要で、結果的に弊社からの要望や指示が増加。「どちらが運用しているのか分からない」状況になり、自社でやってみようと決断しました。
内製化の最大メリットは、業界知識とデジタル運用ノウハウの組み合わせです。「この時期はこの方面が人気」「この競合がこう動いている」といった情報を即座に運用へ反映できるスピード感は、代理店では実現するのは難しかったと感じています。
「ニュースメディアの親和性」を評価し、他メディアでの失敗経験を活かしてSmartNews Adsを選択
ーーSmartNews Adsを選んだ理由について教えてください。
吉澤氏:業界の最新動向を把握するため、様々なウェビナーに参加する中で、代理店から提供された資料で御社のロゴを発見し、それが検討の出発点となりました。興味を持ってアカウントを作成しましたが、最初は担当者が付かなかったため、導入を保留にしたんです。
同時期に、他のニュースメディアでのネイティブ広告運用も経験しましたが、会社のKPIに対して改善の余地があると感じました。
その経験を参考に、SmartNews Adsであえて同じ手法でABテストとして検証したところ、初動から手応えを実感できたことが、導入のきっかけになりました。

ーー最終的にSmartNews Adsを選んだ決め手は何でしたか?
吉澤氏:最大の決め手は「読み物メディア」としての特性です。ニュースを読みにくるユーザーは情報収集意識が高く、経済タブもあることから、投資や旅行といった高関与商品との親和性を期待できました。
実際に配信を始めると、他媒体とは明らかに異なる反応を示すユーザー層にリーチできることが分かったんです。
週次テキスト最適化で最大CPA60%改善を達成。「不安定な獲得」から「継続的な成果」への大幅変化

ーー実際にSmartNews Adsを活用してみて、どのような成果を実感されていますか?
吉澤氏:特に印象的だった成果は、継続的な改善によりCPAを大幅に改善できたことです。従来よりもCPAが最大60%改善し、ディスプレイ広告の目標値も達成しています。
当初はテキスト設定後の見直し頻度が低く、CPAの変動が発生していたが、週次での最適化運用に切り替えることで、安定した獲得パフォーマンスを実現しています。
ーー他の媒体と比較していかがですか?
吉澤氏:やはり読み物コンテンツとしての特性を活かし、自然な形で興味を引くことができている手応えがあります。
「週次のテキスト最適化」と「AI活用」で運用効率化を実現
ーーCPAの改善につながったという「週次のテキスト最適化」とは具体的にどのような工夫をされているのでしょうか?
吉澤氏:週次でテキストの見直しを実施し、常に複数のパターンを並行してテストする運用体制を構築しています。
SmartNews Adsはニュースメディアなので、他の媒体以上にテキストの影響度が高いんです。バナー画像よりも効果差が大きく出るため、テキストにかなり力を入れています。

ーー週次での見直しは、かなり工数がかかるのではないでしょうか?
吉澤氏:確かに工数はかかりますが、効果が出ることが分かっているので、必要な投資だと考えています。それにAIを活用することで、ゼロから考える必要がなく、「一を二にする」作業に集中できるため、思っているほど負担ではありません。 成果が出ない週があっても、翌週には改善されるというサイクルが確立されているので、安心して運用できています。
一人で10種類以上の媒体を運用する「内製化成功の秘訣」
ーー現在は、吉澤さんがお一人で10種類以上の媒体を運用されているそうですね。限られたリソースのなかで効率化のために工夫されていることを教えてください。
吉澤氏:最も重要なのは「情報収集の仕組み化」です。私は本を読むのが苦手なので、動画プラットフォームやウェビナーを活用して情報収集を行っています。
特に、各媒体や代理店が開催するウェビナーには積極的に参加し、時流にあった情報を得るようにしています。
ーー情報収集以外での効率化はいかがですか?
吉澤氏:テキストのようにAIを活用したクリエイティブ制作も時間短縮に大きく貢献しています。以前は、クリエイティブ制作を外注していましたが、AIの活用により、社内で迅速に対応できるようになりました。
今後はハネムーン市場での認知拡大に活用を検討
ーー今後のSmartNews Ads活用において、どのような展開をお考えですか?
吉澤氏:まず現在の成果をベースに、さらなる効果改善を目指したいですね。週次で行っているテキストの最適化の精度を高め、よりパーソナライズされたメッセージングを確立していきたいです。
また中長期的には、ハネムーン市場での認知拡大にSmartNews Adsを積極活用していく予定です。 ハネムーンを検討されるカップルは、情報収集に熱心で、比較検討も慎重に行う傾向にあるため、SmartNews Adsのユーザー層と非常に親和性が高いのではないかと考えています。そんな仮説をもとに検証を行っていきたいですね。
トラベルスタンダードジャパンが実践するSmartNews Ads成功の3つのポイント
今回のインタビューから見えてきた、SmartNews Adsで高い広告効果を生み出すための戦略ポイントは以下の3つです。
1.読み物メディア特性を活かした週次のテキスト最適化
バナーよりもテキスト内容を重視したPDCA体制を構築。ニュースメディアのユーザーは「どのような情報があるのか」を重視するため、テキストの継続的な改善が効果向上の鍵となる。毎週定期的な見直しと複数パターンの並行テストにより、読み物コンテンツに自然に溶け込む表現を追求した。
2.独自の効果測定手法による正確な媒体評価の実現
従来のラストクリック測定では見えないSmartNews Adsの真の貢献度を「再配分」手法で可視化。初回接触から最終コンバージョンまでの全プロセスを評価することで、認知・興味喚起段階での価値を定量化し、継続投資の根拠を明確化した。
3.内製化による迅速な意思決定と業界知識の活用
代理店では実現困難な業界特有の知識とデジタル運用ノウハウの融合を実現。旅行業界の専門知識を活かしたターゲティングとメッセージング、AIツール活用による効率化、そして迅速なPDCAサイクルにより、媒体特性に応じた最適化を継続的に実行した。